『木立文』の染め帯
凛とした姿の木立の意匠、塩瀬の染め帯です。
二つの産地の織りの着物に合わせて。
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着物 勝山健史 綺芙織
帯 勝山健史 トルコ草花文(墨紺/銀)
ドレッシーなカジュアル。『ちょっとしたパーティーで』は死語になりつつありますが、おもわずそう口に出したくなる装い。夜の街も華やかなこの季節にお召し頂きたいですね。
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染織作家 川村成さんの帯。
2018年秋の国展に出品された作品『風の跡』です。
彼の絣は特別です。2014年作品から感じていますが、ただのタテとヨコの色糸の交わりではない、まるで抽象画のように絵画的で自在です。もう一作品、対照的な色彩と組織の『なないろぼし』もこれまでの彼の作品を流れを掴む上で重要な作品。
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東京新宿も12月らしい寒さ、小雨が雪になるのではと思うくらいです。『兄は夜更け過ぎに~♪幸江と変わるだろう~♪ おお~サイレンナイ~♪』という歌が似合う新宿2丁目が目と鼻の先にある弊店、、、山下達郎の名曲もこうなります。
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東京三人展出品作品より
着物 織司なかむら 乱毛万筋風通お召(墨)
帯 洛風林 アスレホ花文袋帯(黒)
織司なかむらの西陣お召は、なか志まやの定番で、着こなしの巾が広いスーツ感覚。新柄の乱毛万筋は6色展開しています。
洛風林らしい袋帯を合わせて、カジュアルの中に趣味性の高さを感じさせてくれます。
着物と帯の地色は墨と黒。スキッ!とした素地感の墨に柔らかい素材感の黒。段通のような文様はエキゾチックな雰囲気があります。
こまもの玖さんが提案してくれる帯締と帯揚が楽しみですね。仕立ては勿論、一衣舎さん。なかむらさんのお召は今迄いったい何反縫って頂いたでしょう。数えきれません、一衣舎さんはなかむらさんのお召しの特性をすべてご存知です。
<なか志まや・一衣舎・こまもの玖 東京三人展>
代官山ヒルサイドテラスE棟ロビーにて
11月23日(金)~26日(月)4日間
23日(金)14時~20時(開場時間ご注意)
24日(土)11時~19時
25日(日)11時~19時
26日(月)11時~17時(最終日)
東京都渋谷区猿楽町29-18ヒルサイドテラスE棟
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三人展に向けて志賀松和子さんの新作が届きました。
生絹の平織りは志賀松さんと中島の出会いの原点でもあります。
『今迄の生絹平織の中で一番好きかも!』なんて、軽い返事をメールしたら、実はこの繭はあの方が育てた繭から生挽きしたもの最後の糸と聞いてびっくり。
丁寧な手紙には、そんなことは一言も書いてなくて、忌憚なきご批評をといつもの調子なので、その佇まい、そして触ってみて身体に添わせてみて『良いねこれ!』
というシンプルな感想を書いたのですが。
徳島のその養蚕農家さんはきっと染織の世界では無名だったかもしれません。
気難しいその方とは正座して電話しないとと志賀松さんが言うくらいの方、本当に丁寧に飼育した繭、亡くなられる前に志賀松さんの為に育てて下った繭から挽いた糸で作られた織物です。
彼女曰く『なかなか使う覚悟が出来なかったのですが、押し入れからお呼び出しがかかったので織りました』と。『豪胆で繊細』という志賀松さんの織物の目標、その原点がこの方の繭から生絹平織という布になりました。
呉服屋として、どういう心構えでこの作品を取り扱いさせて頂くか、メールには『良い嫁ぎ先をコーディネイトで出来るよう呉服屋として精一杯頑張ります!』なんて、これまた軽い返信なのですが、こうして眺めていると、沸々と色んな思いがよぎります。
呉服屋という小売屋であるなか志まやですが、その多くの要素は『布フェチ』という生態が多くを締めているように自覚しています。
こんなことを言うと信頼を損ねるかもしれませんが、染織知識に関しては素人だと思います。ただこの指とこの目は30年という呉服歴のなかで培って来た『何か』があります。『何か』を言葉で説明するのは難しいのですが、自分を支えている『何か』です。
志賀松さんの作品に初めて出会った時も、その『何か』に突き動かされて、この仕事の遅い呉服屋が、すぐに京都の南、山奥にある彼女の自宅まで行かせました。
『何か』は衝動とも連動しているでしょうね。
そして『布の美しさ』と『和装の美しさ』は連動しているものです。僕はこの『和装の美しさ』を丁寧に愛情をもって誠実に向き合って行かねばならないと、覚悟させてくれる作品です。
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着物 佐藤新一 白鷹お召(紺/灰/茶)縞
帯 玉那覇有公 琉球紅型
帯締・帯揚 和小物さくら
沖縄の染織の取り扱いが少ないのは、呉服専門店としては片手落ちのなのですが、久々の紅型染め帯です。息子さんの玉那覇有勝さんの作品も出品します。
また今回の三人展には、沖縄宜野湾から澤村佳世さんの作品もご紹介致します。久米島の絣、知花花織の技法でつくられた着物と帯は都会的な作品に仕上がっていますので、こちらも是非ご覧くださいませ。
『なか志まや 一衣舎 こまもの玖 東京三人展』
代官山ヒルサイドテラスE棟ロビーにて
11月23日(金)~26日(月)4日間
23日(金)14時~20時(開場時間注意)
24日(土)11時~19時
25日(日)11時~19時
26日(月)11時~17時(最終日
東京都渋谷区猿楽町29-18ヒルサイドテラスE棟
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着物 佐藤新一 白鷹お召し(灰/墨)縞
帯 洛風林 レリーフ 銀鼠
帯締・帯揚 和小物さくら
洛風林の新作帯も出品致します、定番の柄も。
新作の『日月文・改』は是非、ご覧頂きたい洛風林の作品です。
さくらのちりめん無地帯揚は、200色強全て揃います。画像の帯揚もその微妙な白系(白灰)から選んだ一色62番、このあたりの番号の白系は本当に微妙に
揃っています。(こまもの玖さんより出品)
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着物 志賀松和子 杉綾織・灰白 なか志まや
帯 北村武資 経錦 なか志まや
帯締 龍工房 経巻 こまもの玖
帯揚 遠山ぼかし こまもの玖オリジナル
志賀松さんの杉綾着尺、かなり白っぽく撮影してしまいましたが、実際は灰白、グレー味があります。志賀松さんは青味淡グレーと言っています。
経ては生絹使い、緯は練り糸の組み立てですが、初期の杉綾からまた進化してきました。仕立ての一衣舎さんからは特に衿元、肩から胸にかけて布の流れ、質感がとても美しく着装出来ると評価して頂いています。
生絹使いの他の作家さんの作品は、撚りが強いものが多いのですが、志賀松さんの撚りは自身により調整、糸艶を失わない、織り布としての張りと柔らかさ、そしてなにより『経年変化』、『育つ布』であることが大きな特長です。その実例を皆様にも是非触って頂きたいです。
反物は、水通し・湯通し・砧打ち(すべて志賀松さんの手で)で柔らかさを調整してありますが、着て行く回数が増えるごとに、どんどん布味が変わってきます。着手と共に育っていく着物です。
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東京三人展 ご案内ハガキ用のコーディネイトより。
着物 勝山健史 綺芙織・灰桜 なか志まや
帯 美術工芸 啓 新熨斗目 なか志まや
帯締 龍工房 唐組 こまもの玖
帯揚 輪出し絞り こまもの玖
勝山健史さんの綺芙織はどんどん変化しています。
今回は仄かなピンクを感じる灰白、本当に美しい織物です。しっかりとした生地風は単衣仕立てにも向くでしょう。
美術工芸 啓(ひらく)さんにオーダしたなか志まや用配色の新熨斗目袋帯。これが3本目になります。新熨斗目を注文するにあたり、一番最初に決めた色目で、こうした光沢系絹織物から、染め無地、江戸小紋、絵柄によっては附下、訪問着まで取り合わせ出来る帯になります。
帯締、帯揚はこまもの玖さんのコーディネイト、三人展ならではの取り合わせです。今回はじめてまじまじと『輪出し帯揚げ』を触ってみましたが、その生地質の高さに唸りました。非常にこだわりを感じます。詳細は是非、こまもの玖さんに聞いてみてください。帯締、帯揚のアップ画像は、いまこまもの玖さんのインスタにアップされています。
きものファンの中でも非常に人気の高い帯揚なのに、今迄なか志まやが提案する和装に合わせたことは無かったのですが、今回、新しい魅力を発見しました。
京風と関東風の出会いと言いますか、まさに紅を点したよう。『でもこうした取り合わせが、リアルクローズなのかも』と玖さんは言われています。
それと、今回は和小物さくらさんの『ちりめん無地帯揚200色強』が会場に並びます。平唐組の帯締も全色並びます。(こまもの玖渡邊さん談)きっと圧巻な景色になると思いますが、そうした中からシックな着姿も完成させることも出来ますので、どうか三人展の会場でお客様に楽しんで頂ければと期待しております。
なか志まや・一衣舎・こまもの玖 東京三人展
代官山ヒルサイドテラスE棟ロビーにて
11月23日(金)~26日(月)4日間
23日(金)14時~20時(開場時間ご注意)
24日(土)11時~19時
25日(日)11時~19時
26日(月)11時~17時(最終日)
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