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2018年10月

2018年10月30日 (火)

新作展のお礼、そして『東京三人展』のお知らせ

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新作展にご来店頂きました皆様、本当にありがとうございました。どれも自信のある良い品を選んで頂けたと自負しております。どうか仕上がり迄今暫くお待ち下さいませ。

また11月23日~26日迄、代官山の会場で、第2回東京三人展を予定しております。なか志まや・一衣舎・こまもの玖三社の合同展示会です。
名古屋では10年、二人展、そして三人展とやって参りましたが、東京でも2回目を迎えることになりました。

三社が集まることのメリットを、お客様に上手にお使い頂ければと考えています。
名古屋と同じく気軽にご覧頂き、それぞれプロの立場で、和装に関する最良の『ものやこと』をご提案させて頂きたいと常に願っております。着物でお出かけにもちょうど良い季節、是非、秋のご予定に入れて頂ければと思います。

なか志まやの11月の営業は、1日(木)には出張しておりますが、あとは日祝に関わらず営業をさせて頂きます。ただ急に出かける事も多いので、ご来店の前に営業日、時間等をご確認下されば幸いです。
東京に居る限り、基本12時より御対応出来ますので、気軽にお問い合わせくださいませ

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2018年10月25日 (木)

白い着物のセイ

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『白には三つの”セイ”が潜んでいる。それは神聖のセイ、生命のセイ、清潔のセイ。』という文章が田中敦子さんの著書『着物自分流入門・小学館』に出て来ます。

奔放きものクロニクルという章、セイなる白の冒険という段にこの言葉があります。
経帷子の白装束、産着や花嫁衣装の白、神道における白への尊び、すべての色が集合すると白になる、、、お話は古代エジプトの衣装、白の亜麻にまで至り、白半衿の原点となる清少納言の『練色の衣どもなど着たれど、なほ単衣は白うてこそ』という例も教えてくれ、この白にまつわるお話以外、きものに関する昔から現代の和装までの考察が、とても面白く読み応えがあります。

今回の新作展では隠れテーマ、『白、そして』とでも言うべき反物を揃えました。全て織りの着尺です。それぞれの反物を単体で見ると十分に『白っぽい』のですが、こうして並べてみると灰、桃などの要素が比較強調されて来ます。どの反物も『糸の性質、染めや織り組織』に違いがあり、見応えのある『白い布』になりました。

そんな中、昨日は、美術工芸 啓さんの『白の袋帯』が届きました。なか志まや用に織り出して頂いたもので、何度も目指しを取って頂き、白の調整をしました。
『白にまつわる』きもの、そして帯、どれも美しい仕上がりです。今日を含め、新作展もあと2日、店内も十分に落ち着いていますのでじっくりご覧頂けます。皆様のご来店をお待ちしております。


Img_9045hp       志賀松和子 2作品

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      志賀松和子2作品 勝山健史・綺芙織

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      志賀松和子 勝山健史 勝山さと子 作品


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2018年10月19日 (金)

ドレッシーなものと、カジュアルなもの

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着物 勝山健史 綺芙織
帯  横内佳代子 刺し子織

光沢系絹織物を代表する勝山健史さんの綺芙織に刺し子織の帯を合わせてみました。
民芸の刺し子とは趣きが変わり、少しドレッシーに。

経てシケ引きのような綺芙織は、錦の帯を合わせたときより少しカジュアルに。上質感を保ちつつ活動的な装いです。勝山さんの綺芙織は長野駒ケ根の塩蔵繭より、横内さんは長野松本で座繰り糸、玉糸の草木染め。

なか志まや秋冬新作展 
10月19日(金)~26日(金) 
なか志まやにて 12時~19時

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なか志まや新作展はじまりました!

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なか志まや秋冬新作展始りました!

10月26日(金)まで、12時から19時でやっております。
皆様のご来店をお待ちしております。
ご予約なくとも、ご案内状なくとも来店頂けますので、気軽にお出かけ下さいませ。


*スマホ等で、地図を検索される場合、グーグルマップが正確です。
丸の内線 新宿御苑前出口2大木土門改札から、歩いて5分以内です。

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2018年10月16日 (火)

新作展にご来店頂けるお客様へ

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19日(金)から新作の展示会です。
お馴染みの作家さん、産地のものから、はじめてお披露目する作家さんのものまで、なか志まやらしい染織が揃いました。

17(水)、18(木)と2日掛かりで店内の設営をします。名古屋三人展では三倍速の働きをみせておりますが(たぶん)、自分の店ではスロー再生の如くです。

普段店内に無い棚を設置しますので、商品に囲まれますがテーブルを中心に極狭になります。お一人お二人ならばご迷惑はお掛けせず、寧ろ何処にでも手が届く程で良いのですが、三人四人と重なりますとお客様に少し窮屈な思いをさせてしまうことになり、いつも心苦しく思っております。

予約なしで、どなたでもご来店頂けますので、お客様のご都合でいらして頂いて構わないのですが、もし何か『あれだけは見ておこう!』とかご希望があるようでしたら、どうか中島に声をお掛け下さいませ。

弊店に慣れていらっしゃる方は、お客様同士で『あれこれ』と楽しんで頂いておられのですが、初めての方ですと、万が一混んでしまうと居場所がない感じに思われるかもしれません。せっかくここまで来て頂いたのに、それではあまりに心苦しいので、どうか一声、中島に掛けて頂ければと思います。
着物を愛して下さるお客様と良い出会いがありますよう心から願っております。

*基本的には、暇な時間帯の方が多いのでご安心くださいませ。ただ不思議とお客様は重なるので、そんな時はどうかすこしゆっくり目でご覧くだされば幸いです。

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洛風林製『日月文錦袋帯・改』と志賀松和子『杉綾・改』

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なか志まや秋冬新作展 
10月19日(金)~26日(金) 
なか志まやにて 12時~19時

『改 シリーズ』
着物 志賀松和子 杉綾織着尺 改
帯  洛風林   日月文錦袋帯 改

着物、帯ともに今迄定番として織っていたものに改良を加えたものです。
志賀松さんの着尺は緯糸の精錬を変えることで、生地のしなやかさを増しました。色は白から灰にいく過程とでも言える色目。画像だとヘリンボーン(杉綾縞)があまり分かりませんが、光の加減、布の動きで縞が浮かんで来ます。

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洛風林の日月文錦は、初代堀江武さんの頃から作られている定番の帯で、なか志まやは勝山健史さんが制作されるようになってから扱っております。
今回は銀丸に改良を加え、勝山さんが彼の作品でも使う銀箔を使用しています。金にしても銀にしてもギラつかない静かな佇まいをしていて、横からみると地色と同化してしまいくらいに光の加減が微妙に揺らぎます。

実際にこういう無機質的な着物と帯の取り合わせでお召し頂くことはないかもしれませんが、『練緯の布に、簡素で柔軟な錦と、消え行く引き箔』という装いは個人的に思い入れがあります。
引く箔を作っている職人さんは、京都ではもう2軒ほどらしく、その存亡が危ぶまれています。昨年の夏にわたしも工房をお邪魔しましたが、彼の箔がないとこの日月のニュアンスも全く違うものになってしまいます。
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2018年10月12日 (金)

『勝山さと子さんの作品』を新作展に出品します。

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10月1日に京都で発表された、勝山さと子さんの着物と帯、コートをなか志まや秋冬新作展に出品します。下の投稿に掲載した『花更紗(灰/白)』のように、大人可愛い柄から、上の『モロッコ華文』のように格式を感じる帯もあります。

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兄である勝山健史さんとは違うアプローチで、絹織物の美しさを求められていますので、是非一人でも多くの方にご覧頂き、ご意見などもお聞かせ頂きたいですね。

価格帯も、さと子さんが感じる和装でのリアルクローズ。しっかりとしたものつくりながら、お求めやすさを考えられています。
なか志まや秋冬新作展 
10月19日(金)~26日(金) なか志まやにて 12時~19時

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2018年10月11日 (木)

柳晋哉さんの『柳織』

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なか志まや秋冬新作展 

10月19日(金)~26日(金) 
なか志まやにて 12時~19時

着物 地機結城紬
帯  柳晋哉 しじら間道染め分け九寸
柳染織工房、柳晋哉さんの『柳織』。

祖父の柳悦博氏、父の柳崇氏、そして三代目にあたる柳晋哉さんが受け継ぎ、次の時代へと、その染織のDNAを受け継いでいってくれます。
なか志まやもその道筋を出来る限り応援させて頂きたいですね。


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2018年10月10日 (水)

なか志まや秋冬新作展のご案内

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なか志まや秋冬新作展 
10月19日(金)~26日(金) なか志まやにて
12時~19時

和装において、『絹の美しさを最大限に活かすには!?』と常に心を砕いて、染織の作家さん、メーカー、問屋と協力を頂いております。その中で、『白』という色をどう表現するかは、最後に必ず行き着く問いのように感じています。

『白、そして』とでも言える隠れテーマを持ちながら、オリジナルの作品も含め、なか志まやらしい染織を揃えました。是非、ご高覧下さいませ。

*今回は勝山さと子さんの作品のデビューの展示会でもあります。兄の勝山健史さんとは違うアプローチで、絹織物の美しさを求められています。


<出品作品>
志賀松和子 勝山健史 勝山さと子 柳崇 柳晋哉 川村成 櫻井和子 京都小阪 洛風林 誉田屋源兵衛 北村武資 織司なかむら 白鷹織
下井紬 地機結城紬・結城縮み 等

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2018年10月 9日 (火)

亀甲絣に柳崇さんの帯 

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なか志まや秋冬新作展
10月19日(金)~26日(金)
12時~19時 なか志まやにて


着物 150亀甲小千谷紬
帯  柳 崇 緑地綾市松無地
帯締・帯揚 和小物さくら

柳崇(やなぎ そう)さんの織物には、ふくらみを感じます。丁寧な糸作り、そして草木染めの糸艶が、無地感でありながら様々な表情を見せてくれます。
茶系の紬なんかに合わせても、これからの季節に良さそうですね。結城紬とかしっくり来そうです。大胆な縞の着物などにも取り合わせしたいですね。


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2018年10月 8日 (月)

今の時代の御所解文様

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なか志まや秋冬新作展 
10月19日(金)~26日(金) 12時~19時 なか志まやにて

着物 御所解文様附下・松竹梅
袋帯 北村武資 経錦 蔓花華紋

完成された世界観を持つ御所解文様は、和装になると呉服調が強く出たものが多く、現代の衣装としては面白味に欠ける場合が多いのですが、小阪さんが染めるとモダンさが出て来ますね。友禅も刺繍も全てが絶妙な処をついていて、今の衣装として通用する古典柄になっていると思います。

附下として文様は染められていますが、従来の無地場にも小紋調に柄が飛ばしてあり、さらりとした印象の中に可愛さがあります。地色の透明感と、枯れた青藍灰の配色に品格を感じる附下です。

箔を使わなくても、糸質と織りの上質感が出る帯を合わせて、静かな友禅の世界観に沿わせたいですね。

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2018年10月 6日 (土)

『染めの着物に染めの帯』  秋の新作展に出品

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なか志まや新作展 10/19(金)~26(金)
なか志まやにて

『染めの着物に染めの帯』となります。
目引きされた絶妙な刷毛目と色目。『仄かなニュアンス染め無地』として京都小阪さんのシケ引きほど美しいものはないと思います。私の撮影技術と室内環境では、到底その再現性に限界がありますので是非実物をご覧頂きたいですね。

染め帯は森健持さんの作品、菱取葵。端正な色目が好みです。カチン描きの技術が素晴らしく、絞りのユルさと対比されて、これまた美しい帯となっています。

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勝山さと子さんの絹織物

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10月19日(金)~26日(金)

なか志まや新作展 なか志まやにて

新作展には『勝山さと子』さんの作品を出品します。10月1日に京都で発表された作品を多数ご覧頂けます。兄である勝山健史さんとは違うアプローチで、絹織物の美しさを求められています。御期待下さいませ。


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2018年10月 5日 (金)

『改 日月文錦 袋帯』

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『改 日月文錦 袋帯』

多くの語りが必要な洛風林の日月文錦袋帯、sin。
1年以上かけて制作して頂きました。なか志まや新作展に登場します。

なか志まや新作展
10月19日(金)から26日(金)まで なか志まやにて

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2018 秋冬 なか志まや新作展のお知らせ

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なか志まや新作展のお知らせ
10月19日(金)~26日(金) なか志まやに

絹の美しさを最大限に活かす、染めや織りの作品を集めました。
『白、そして』とでも言える隠れテーマを持ちながら、オリジナルの作品も含め、なか志まやらしい染織を是非ご覧下さい。


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2018年10月 4日 (木)

麻世妙(まよたえ)の進化系

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麻世妙の新作です。今回は先染め、絹との交織。
大麻布の味わいを、1人でも多くの着物愛好家に知って頂きたいのですが、私が着ている経緯大麻の麻世妙(まよたえ)とは違う、織物としてのデザイン性、着心地の良さを感じます。

単衣でも良し、袷でも良し。紬糸とは違うこの風合いは経緯大麻以上に、現代生活にマッチした織物のような気がしてなりません。
テストはまだですが、当然水洗い仕様の着物として仕立てる事も出来るでしょう。絹物でもない自然布でもない、その両方の良さがその都度、顔を出すハイブリット的な反物だと考えています。

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合わせた帯も大麻布使用の帯、勿論、誉田屋源兵衛製。
モダンな帯締は和小物さくらの新作です。

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染織家 川村成(かわむら じょう)

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京都東山大文字を仰ぎ見る辺りに彼の工房はあります。
何度も訪れていますが、玄関外に機の音が漏れていたのは今回の訪問が初めて。暫く聞き惚れていました。

秋の国展用の帯が機に掛かっていました。新作です。
画像の帯は、2014年の作品と2018年、今年の春の国展の帯。
『絣がモダンだ!』と感動して、成くんの帯を扱う切っ掛けになったのが2014年の作品です。

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2018年の新作も、名古屋三人展で、なか志まやで一番古いお客様(奈良のお客様)に速攻で気に入って頂けました。このお客様は成くんの帯は、すでに3本お持ちです。もの凄く大胆な配色な帯もお持ちで、今回も勢いのある作品でした。
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秋の新作は、チラミしか出来ませんでしたが、すこし繊細さがあるような帯です。
また、なか志まやでご紹介出来ると思いますので御期待下さいませ。

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